仮設住宅の被災者“狭い・寒い”

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20190304/7000008379.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

去年9月の地震からまもなく半年になります。NHKが、仮設住宅で暮らす被災者に行ったアンケートで、
33%の世帯が部屋の狭さを挙げたほか、15%の世帯が寒さの問題を訴え、
不便な暮らしを余儀なくされていることがわかりました。

NHKは、厚真町、安平町、むかわ町の仮設住宅で暮らす178世帯を対象に
2月、アンケートを行い、全体の半数あまりの95世帯から回答を得ました。
この中で、仮設住宅で困っていることを尋ねたところ、33%の世帯が「家具が入らない」、
「友人を呼べない」などと部屋の狭さを挙げました。

また、今回の仮設住宅は、二重窓が採用されるなどプレハブ住宅の業界では「寒冷地仕様」とされるものでしたが、
15%の世帯が「部屋が寒い」、「水道管が凍結した」などと寒さの問題を訴えました。

一方、地震による心身への影響については、58%の世帯が「今も続いている」と回答し、
具体的な影響を複数回答で尋ねたところ、「ぐっすり眠れないことが増えた」が38%、
「人と交流したい気持ちやその機会が減った」が21%、「イライラすることが増えた」が18%、
「孤独を感じるようになった」が14%などでした。

災害復興に詳しい福島大学の鈴木浩名誉教授は
「仮設住宅は迅速に供給する必要性から画一的な基準で作られ、そのせいで
被災者がストレスを感じる問題が長年、指摘されてきた。
地域の特性にあった居住性を追求するためにも行政は、地元の業者や大工が
設計などに参加できる仕組みを考える必要がある」と話しています。

03/04 06:42