2019年3月8日 22時21分
朝日新聞デジタル

 鹿児島市の市立中学校で2月にあった学年末試験で、2年生の一部の生徒の数学の答案用紙が書き換えられ、得点が上がっていたことが8日、わかった。

 学校側は再試験を実施した。市教育委員会が取材に対し、明らかにした。

 市教委によれば、答案が書き換えられたのは、数学を担当する40代男性教諭が担任を務める2年生のクラス。12人の生徒の答案用紙で計18カ所、鉛筆書きの解答を消しゴムで消して新たに正解に書き換えるなどの形跡があった。得点が3〜9点上がったという。ほかのクラスでは改ざんの跡は見つかっていない。

 試験は2月13日午前に実施された。この担任は2年生全4クラス分の数学の答案の採点を担当。いったん全答案をまとめて職員室の自分の机の上に置いて採点したが、その後、自宅に持ち帰って採点した。担任は「なぜこうなったのか分からない。自分は書き換えていない」と校長に説明したという。市教委が引き続き調べている。

 学校は2月26日に2年生全員に再試験を実施し、3月1日に保護者らに経緯を説明した。(加藤美帆)
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