外務省がイエメンへの渡航を計画したフリージャーナリスト常岡浩介さん(49)に旅券返納命令を出した問題で、常岡さんは10日、命令の取り消しを求め、河野太郎外相と国を相手取り4月に東京地裁に提訴する方針を明らかにした。長崎市で同日開いた講演などで語った。

 旅券返納命令は憲法が保障する渡航の自由に関わる問題で、ジャーナリストの権利を守る民間団体などからも外務省の対応に疑問の声が上がっている。常岡さんは講演後、共同通信の取材に「ジャーナリストの渡航の自由を制限することは、民主主義の国で絶対にやってはいけないことだ」と強調した。

2019/3/10 19:48
共同通信
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