鹿児島県日置市の宮丸太鼓店店主で、部落解放同盟鹿児島県連合会書記次長の宮内礼治さんが2日、小郡市の生涯学習センターで人権講座を行い、約150人が聴講した。市人権教育啓発センターが主催した。

 宮内さんは締め太鼓を作りながら話すスタイルで全国の小学校などで講演している。講座では、死体処理や皮革産業を担ってきた部落への「けがれ」意識や、誤解や偏見をなくすために子供たちにどんな伝え方をしているかを話した。

 「同じ職人だった父は、一見死んだものを扱うから怖いと思われることもあるが、それ以上に新しいものを生み出す誇りがあると教えてくれた。人間は誰しも生きるためにいろいろな命を奪っていることを考えてもらいたい」と語った。【安部志帆子】

毎日新聞 2019年3月8日
https://mainichi.jp/articles/20190308/ddl/k40/040/441000c?inb=ra