https://jp.reuters.com/article/boeing-accident-column-idJPKBN1QU0FI

2019年3月13日 / 07:09 / 4時間前更新
ボーイングは自ら737MAX8運航停止の決断を
Tom Buerkle
[ニューヨーク 12日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米ボーイング(BA.N)はエチオピア航空で墜落事故を起こした新型機737MAX8について、当局の対応より前に、自ら運航停止などを行う必要がありそうだ。数カ月間で2度目の事故を受け、中国などに続いて欧州連合(EU)も12日、運航停止措置に乗り出した。米国では上院議員2人が米連邦航空局(FAA)に同様の措置を求めている。ボーイング株はこの日6%下落し、時価総額は140億ドル程度吹き飛んだ。

細かい規則と手続きに縛られた航空機産業では、メーカー自らが腰を上げるれば異例となるだろう。しかし問題の一端は、ボーイングとFAAの緊密な関係にあるかもしれないのだ。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ボーイングはFAAに対し、737MAXシリーズは先行機種に非常に近く、航空会社はパイロットを再訓練したり、パイロットに操縦系統の変更について知らせる必要がないと通知し、納得させていた。

昨年10月にジャカルタ沖で起きたライオン・エア機墜落事故の調査担当者らは、自動操縦装置が墜落を招いた可能性を重点的に調べてきた。10日に起きたエチオピア航空の墜落事故も表面的には状況が似ており、中国当局が真っ先に787MAX8の運航停止に踏み切った。
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