米加州知事、死刑執行の一時停止を導入へ 737人の処刑延期
2019年3月13日 19:28 
https://www.afpbb.com/articles/-/3215603

【3月13日 AFP】米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は13日、死刑執行のモラトリアム(一時停止)を導入する。全米で最多の737人という死刑囚を抱える同州で、刑の執行が一時的に延期されることになる。
 カリフォルニア州で最後に死刑が執行されたのは2006年。民主党員で、今年1月に知事に就任したニューサム氏は、死刑制度に対しては以前から反対の立場をとってきた。
 発表のために用意された声明には、「死刑制度は、われわれの根本的な価値観と相いれず、カリフォルニア州民であることの核となる部分に打撃を与えるもの」であり、「他人を故意に殺害することは間違っている。私は知事として、いかなる個人の処刑も命令しない」と記されている。
 知事室によると、ニューサム氏は自州での死刑執行を阻止する行政命令に署名する予定。この命令により、死刑に用いられる薬剤注射に関する規定は撤回され、サンクエンティン(San Quentin)刑務所の刑場も閉鎖されるという。(c)AFP