0001ガーディス ★
2019/03/14(木) 08:45:30.59ID:PlMZ9/1P9研究成果のポイント
物質が有するわずかな磁気力の差異を利用して、希少資源を磁気分離する原理を提案。
これまで鉄、ニッケル、砂鉄など一部の物質でのみ利用されていた磁気分離が、物質全体に拡大。
地球外物質などの希少試料で、ロスが少なく、汚染フリーの精密分析が可能に。
安価で効率の高い装置の導入で、磁気分離の普及が拡大。
中略
本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)
@「固体版クロマトグラフィ(※4)」としての新しい分離法の確立
自然科学や産業界の諸分野では、異なる物質からなる粒子集団を分析・評価する必要がしばしば発生します。その場合、始めに粒子集団を物質の種類ごとに非破壊で分離した後、それらの物質を精密分析する技術が望まれます。有機分子の混合液体に関しては、前処理の方法としてクロマトグラフィ技術が導入された結果、有機化学、生化学およびその関連分野で、分析能力が大きく向上しました。しかし、固体粒子でこれを効率よくかつ精密に実施する方法は、まだ確立していません。その意味で、今回の分離技術は、「固体版のクロマトグラフィ」として発展する潜在性を有しています(図5)。今後、分離の性能が図4よりもさらに向上すれば、混合粒子の集団を、物質の種類ごとの集団に完全に分離し、さらに物質の種類を識別することが、全物質で可能となります。なお有機物の固体粒子に関しては、上記の分離に必要な性能がすでに達成され、その成果は2018年度のサイエンス・インカレで発表されました(特記事項2参照)
全文
https://research-er.jp/articles/view/78074
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