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米航空当局、ボーイング737マックスの運航停止は「少なくとも5月まで」 
2019年03月15日

米連邦航空局(FAA)は、13日に決定した米航空機大手ボーイング製の737マックス8型と9型の運航停止について、少なくとも5月まで継続する方針を明かした。同型機をめぐっては、半年で2度の墜落事故が発生している。

エチオピアの首都アディスアベバからケニア・ナイロビに向かっていたエチオピア航空302便(ボーイング737マックス8型)は10日、離陸直後に墜落し、乗客乗員157人全員が死亡した。

昨年10月にインドネシア沖に墜落し、189人の犠牲者を出したライオン航空機も、今回と同型のもの。

ボーイング737マックス型には、失速防止システムが新たに搭載されている。これは機体の失速を防ぐために設計された自動システムで、機首を何度も強制的に下げさせるという。
失速防止システムをめぐっては、エチオピア航空機とライオン航空機の墜落事故の類似点が指摘されており、航空業界に衝撃が走っている。同型機は安全に飛行できるとするボーイングとFAAの当初の主張も、疑問視されている。

米国家運輸安全委員会(NTSB)と共に墜落現場で調査を行なっているFAAのダン・エルウェル長官は13日、「エチオピア航空(機)の航路は、ライオン航空機のものと非常にそっくりで、よく似た動きをしていたことが、すべての関係者に明らかになった」と述べた。

「事故現場で見つけた証拠から、今回の飛行経路がライオン航空機のものと酷似している可能性が高まった」
ボーイング社はこの問題に対処するために、ソフトウェアの修正プログラムを開発中だが、実際にテストし、航空機に搭載できるようになるまでは同型機は運航されないという。
リック・ラーセン米下院議員は、ボーイングのソフトウェアのアップグレード完了には数週間かかる見込みで、全航空機への搭載には「少なくとも4月いっぱいかかる」と述べた。

FAAは13日、ライオン航空機の事故以降、ボーイングが737マックス型用ソフトウェアの修正を終えるまでには数カ月かかるだろうと述べていた。
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