富山市ファミリーパークが人工繁殖に取り組む、ニホンライチョウの一般公開が15日から始まりました。

 人工繁殖で飼育されたニホンライチョウが公開されるのは初めてです。

 一般公開が始まったのは、ニホンライチョウのオスの成鳥2羽で、ファミリーパークがおととし、人工でのふ化に成功、現在、体長約35センチ、体重約600グラムに育っています。

 15日は、公開を記念して地元の保育園児たちが、ニホンライチョウを見学に訪れました。

 「かわいかった」「白かった」「あるいてた。ちょこちょこって」(園児)

 国の特別天然記念物であるニホンライチョウは国内での生息数が2000羽以下と推定され、絶滅危惧種に指定されています。

 そのため、環境省は、2014年度からライチョウの「保護増殖事業」を開始し、全国5つの動物園とともに人工繁殖に取り組んでいます。

 ファミリーパークでも、4年前から人工のふ化と飼育に取り組み、現在、オス8羽、メス3羽の合わせて11羽を育てています。

 「一番、富山の代表する動物であるライチョウを飼育展示するというそれの保全にかかわるというのが一番大きな目標でもあった」(石原園長)

 人工繁殖したニホンライチョウが公開されるのは初めてで、天然記念物の貴重な生態を一年を通して、間近で観察することができるようになります。

 「動物園で一年を通してみていただけるということは今まで見ることができなかった白いライチョウを見ていただけると非常に貴重な機会になるんじゃないかとおもう」(石原園長)

 ファミリーパークではニホンライチョウにかかるストレスなどを見ながら、当面、午前と午後に2時間ずつ限定で公開していくとしています。

※ソースに動画あります
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20190315190950&;MOVE_ON=1
(2019年03月15日 18時24分)