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NZ乱射、死者50人に=豪州男、単独犯か−首相に犯行声明
2019年3月17日 15:53 
発信地:オーストラリア [ 例外 その他 ]
【3月17日 時事通信社】ニュージーランド(NZ)中部クライストチャーチで起きた銃乱射テロ事件で、同国警察は17日、死者が1人増えて計50人になったと発表した。殺人容疑で訴追したオーストラリア人のブレントン・タラント容疑者(28)以外に逮捕された男女2人は事件に関係していなかったことが判明し、タラント容疑者の単独犯行だった可能性が高まった。

 アーダーン首相は17日の記者会見で、タラント容疑者からテロ実行の9分前に犯行声明の「マニフェスト」が電子メールで送り付けられたと認めた。だが「(犯行の)場所が含まれていなかった」とし、阻止は難しかったとの認識を示した。メールは治安担当者に直ちに転送したという。

 警察などによると、16日夜時点で事件現場となった二つのモスク(イスラム礼拝所)から全ての遺体が収容され、50人の死亡が確認された。負傷者も50人に上っており、死傷者は計100人に達した。まだ30人以上が入院し、12人が集中治療室にいる。政府は死者の暫定リストを関係者に配布した。AFP通信によると、死者の年齢は3〜77歳。

 警察は事件が起きた15日、タラント容疑者のほかに男女2人を逮捕したが、その後、女性を釈放し、男を銃器関連の容疑で訴追した。警察のブッシュ長官は記者会見で「現時点で今回の銃撃に関連して訴追されたのは(タラント容疑者)1人だけだ」と述べた。警察は仕事や学校が再開される週明けの警備を強化し、120人を増員する。(c)時事通信社