泉氏1カ月半ぶり登庁 笑顔なく「責任重い」

 部下への暴言問題で明石市長を引責辞職し、17日投開票の
出直し市長選で3選を果たした泉房穂氏(55)が18日午前、
1カ月半ぶりに市役所に登庁した。市選挙管理委員会から
当選証書を受け取った後、報道陣の取材に応じ「市長不在の期間を
つくってしまい申し訳ない。市長判断が滞っている事案があり、
そこから取り掛かる」と述べた。

 当選から一夜明けても笑顔はなく、「ご迷惑をお掛けし申し訳
ありませんでした」と神妙な面持ちで当選証書を受け取った。
職員による出迎えのセレモニーもなかった。

 その後の取材では、パワハラ対策について「暴言を繰り返さないのは
当然。風通しのよいシステムをつくる」と話し、職員に対しては
「まずおわびしたい。苦手分野で職員としっかり情報共有できて
いなかった。職員に教えを請う姿勢に改めたい」とした。

 次点の元明石市長北口寛人氏(53)に3倍以上の差をつけた点に
ついては「責任は重い。市民からの期待に応えたい」と強調。
選挙期間中、妊娠中の女性や障害児の親らから支援施策の継続を
求められたと明かし、「しっかり取り組み続けなければ」と
決意を語った。

 泉氏は任期満了前に辞職したため、公選法の規定により、
4月の統一地方選で再び市長選が実施される。


神戸新聞NEXT・藤井伸哉(2019/3/18 12:30)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201903/0012157459.shtml

神妙な表情で当選証書を受ける泉房穂氏=18日午前、明石市役所
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/201903/img/d_12157451.jpg