2019年03月16日 15:57
陸上自衛隊の救命救急用具については、何度か国会で取りあげてまいりましたが、先週の外交防衛委員会で、岩屋防衛大臣が改善の余地を認め、買い換えが進むことになりました。第一線で働く自衛官が、救えるのに救われないような状況を放置してはならないとの思いで追求してきた成果となりましたので、ご報告いたします。

これまでの経緯です。

平成28年10月11日 参議院予算委員会において、稲田防衛大臣(当時)に対し、陸上自衛隊が保有する救命救急用具は米軍のそれに劣るどころか、米軍の軍用犬用よりも劣っていると指摘し、対応を求めました。

平成28年度第三次補正予算において、15万9千セット分の米軍並みの救命救急用具調達が決定されました。

平成29年3月22日 参議院外交防衛委員会において、15万9千セットを調達するにもかかわらず、インターネットの海外のサイトで同等品一つを買う方が安いケースがあることを指摘し、改善を求めました。

平成30年11月22日 参議院外交防衛委員会において、自衛隊に配布された救命救急用品の内の一部を示し、米軍の用品と比較しながら、それらが不十分もしくは不良であることを指摘、善処を求めました。

平成31年3月12日 参議院外交防衛委員会において、岩屋防衛大臣より、小生が指摘した救命救急用品について「改善の余地があることを確認し、速やかにこれらを見直すことにした」との答弁を引き出しました。

我が方自衛隊は最強の目立つ装備品を与えられていますがその一方で、前線では米軍の軍用犬以下の扱いのまま放置されてきました。万が一の際には、自衛官に対して厳しい命を下す政治家の責任として、このような状況を甘受させることはあり得ません。

しかしながら、対応をさせてもきちんとフォローアップしないと、あまりにもその対応はひどく、犠牲になるのは自衛官です。おそらくこの問題の根っこには調達のあり方があるのでしょう。小生が相手にしてきた歴代の防衛三役の政治家は、自衛官のことを考え、なぜ細かいところまで見てあげないのか、理解できません。

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