【ユトレヒト銃撃事件】消えない「テロ」の可能性… 無関係の被害者たち、「アッラーアクバル」を聞いたという証言、残されたメモ

2019/03/19

18日にオランダ・ユトレヒト市で起きた銃撃事件では、3人の死亡者と3人の重傷者の犠牲を出し、容疑者が逃亡したことでユトレヒト全市内の外出自粛令、全オランダのテロ厳戒態勢最高レベル発令が出た。
同日夕方に、指名手配されていたトルコ系オランダ人のギョクメン・タヌシュ容疑者(37)が逮捕され、ひとまずオランダは落ち着きを取り戻した。

タヌシュ容疑者は、以前に強姦罪で当局に拘束されており、なぜ彼がその後自由の身になったのか、オランダで争点の1つとなっている。

トルコの報道などで、タヌシュ容疑者が家庭内の争いを抱えていたという情報もあり、今回の銃撃事件もタヌシュ容疑者が親族を襲い、庇おうとした無関係の周囲の人に被害が及んだという見方もあった。
しかし、一夜明けて当局の捜査が進むにつれ、被害者たちにタヌシュ容疑者との面識も関係もないことがわかり、親族間の争いや名誉殺人などの可能性は低くなった。

くすぶり続けるのが「テロ」の可能性である。

目撃者の証言には「アッラー・アクバル」という声を聞いたというものもある。
何よりオランダ当局がテロ疑念を消せない理由は、タヌシュ容疑者がアメリカ人より奪い去り乗り捨てた盗難車に残された「メモ」の存在だ。
そのメモには外国語で「アッラー」という言葉が書かれていたと地元紙は報道している。ただ、その一言以外に何が書かれていたのかはまだ明らかにされていない。

オランダ当局は、昨日SNSで噂となっていたタヌシュ容疑者とチェチェンのテロ組織関する噂は、真実ではないと否定しているが、タヌシュ容疑者とテロ組織との関連は現在も捜査中である。

参考
https://www.ad.nl/binnenland/hierom-houdt-het-om-ernstig-rekening-met-een-terroristisch-motief~a9188333/