https://mainichi.jp/articles/20190319/k00/00m/030/292000c

オランダ路面電車発砲、テロ目的か 逃走車内に示唆の書き付け
毎日新聞 2019年3月19日 22時36分(最終更新 3月19日 22時42分)

 オランダ中部ユトレヒトの路面電車で18日、3人が死亡するなどした発砲事件で、同国捜査当局は19日、実行犯として逮捕されたトルコ系の男、ギョクメン・タヌシュ容疑者(37)が事件後に逃走に使った車両から、犯行がテロ目的だったことを示唆する書き付けが見つかったと明らかにした。欧州メディアが報じた。

 警察と検察は共同声明を発表し「現段階ではテロが動機だった疑いが真剣に考慮されている」とした上で、書き付けの発見などを理由に挙げた。書き付けの具体的内容は示さなかった。
 また声明は、実行犯と死亡した3人の間に何の関係も見いだせていないとも表明した。

 検察は18日の記者会見で、発砲の動機は容疑者を巡る「家族の問題」の可能性もあるとしていた。トルコのアナトリア通信は、同容疑者はまず電車内で親族を撃ち、その後、他の乗客も撃ったと伝えていた。(共同)