2019年3月19日 23時0分
朝日新聞デジタル

 群馬県教育委員会は19日、県立桐生女子高校でホルマリン漬けの胎児5人の遺体の標本、県立高崎女子高校で人の腎臓や骨の標本がそれぞれ見つかったと発表した。

 県警の鑑定で人体だと確認されたが、国籍や入手の経路、時期などはわかっていない。県警は、事件性は極めて低いとみているという。県教委は埋葬の手続きを進めている。

 県教委によると、1月25日、桐生女子高の卒業生から「家庭科室に胎児の標本があったと記憶している」と学校に電話があった。校内を調べると、家庭科室の棚の中から大きさの異なる胎児の遺体が入った5瓶の標本が見つかった。棚は布で覆われ、中が見えなくなっていた。

 これを受け、県教委が同29日、県立の高校と中等教育学校に標本の調査を指示したところ、高崎女子高で同31日、生物室の棚の中からカメレオンなどの標本に交じって、腎臓や骨の標本が入った2瓶が発見された。腎臓の入った瓶は、実際は人のものだが「豚の標本」として、年に1、2回ほど生徒に見せていたという。(丹野宗丈)

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