0001みつを ★
2019/03/21(木) 20:07:44.54ID:T+5oa0SN91年に1本だけ!?“幻”のバス路線 京都にバスマニア殺到
更新:2019/03/21 19:18
京都市に1年に1回しか運行しないワケありのバスの路線があるのをご存知でしょうか。21日がその運行日だったのですが、貴重なバスに乗ってみようとバスマニアたちが殺到しました。
京都市左京区の大原。この静かな山里のバス停に21日は朝から列ができていました。
「千葉からです。きのうから来てます」(千葉から来た男性)
「1年に1本しか走らない95系統乗りに来ました」(大阪から来た男性)
そう、21日は1年に1度しか運行しない幻の路線をバスが走る日なのです。京都バスの「95系統」と呼ばれる路線は、大原から鞍馬までの約12キロを30分かけて走ります。他の系統と重複する所もありますが、この95系統しか走らない「独自区間」も存在しています。なぜ1年に1本なのか?バスマニアたちはもちろん理由を知っていました。
「『免許維持路線』っていって、国交省に届け出をしているのをちゃんと維持するためのバス」(乗客の男性)
6年前までは毎日運行していた95系統。利用者数が低迷したものの、一度廃止してしまうと国から再び走行許可を得るのが困難なため、年に1度だけ走っているのです。
さぁ、おまちかねの95系統が大原のバス停に到着しました。
「きょうは非常に多くのお客さんが集まったため、臨時でもう1台運行するということです」(記者リポート)
乗客が殺到したため、バスは2台に。午前10時55分…
「それでは95系統鞍馬行き発車します」(運転手)
定刻より少し遅れて“幻”の95系統が出発しました。10分後、なぜかそわそわと落ち着かない様子の乗客たち。どうやら「独自区間」に突入したようなのですが、乗っているとどこからが独自区間なのか、よくわかりません。
(車内の記者)「もう独自区間入ってますよ」
(車内の乗客)「あぁ、もう抜けちゃった。いつの間に終わったんだ、これは…」
わずか2分間の独自区間でした。ちなみに95系統には19か所のバス停がありますが、もちろん誰も終点まで降りませんでした。
「これで来年までこの路線走らないので、また来年までという思いも込めて(押しました)」(降車ボタンを押した乗客)
午前11時25分…
「お待たせしました、終点・鞍馬です」(運転手)
1年に1度、わずか30分の“幻の路線バス運行”が終了しました。
「年1回ということで、感慨深かったです。また来年も続けてほしいなと思います」(乗客の男性)
「ほんと楽しかったです。わざわざ千葉から来たかいがありました。来年はもっと早く来て、いい席とってゆっくり眺めたいなと思います」(乗客の男性)
1年に1度というのは運行する側にとっても感慨深かったようです。
「社内でも1年に1回だぞということで、担当する乗務員も特別に選ばれた乗務員ということもありまして、いつか自分も乗りたいということで非常に人気の路線になっています」(京都バス・高野営業所 柳本克尚所長)
“幻”の路線95系統、また逢う日まで。ちなみに片道運行のため、ほとんどの乗客が電車で帰ったということです。
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