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都心上空通過の羽田新ルート 渋谷・品川区議会が見直し要望
2019年3月26日 20時50分東京五輪・パラ

羽田空港の国際便を増やすために、国が計画している東京の都心上空を通過する新たな飛行ルートについて、上空がルートとなる渋谷区と品川区の議会が、ルートの見直しなどを求める意見書や決議を可決しました。

国は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて羽田空港の国際便を増やすため、都心上空を通過する新たな飛行ルートを来年までに設ける計画です。

このルートを通る旅客機がおよそ300メートル上空を飛ぶことになる品川区の議会が、落下物や騒音への不安、国の説明不足などからルートは容認できないとして、区の上空を通らないルートを検討するよう求める決議を26日の本会議で全会一致で可決しました。

また、上空およそ900メートルから600メートルを飛行するとされる渋谷区の議会も、ルートの見直しなどを求める意見書を全会一致で可決し、国に送られることになりました。

国は地元の理解を得たうえで新ルートの運用を始めたい考えで、「引き続き丁寧な情報提供に努める」としています。

新ルートに反対している品川区の住民グループの秋田操共同代表は「反対とはっきりうたった決議を可決してほしかったが、議会が一丸となり住民の反対と不安の思いを国に伝えてもらいたい」と話していました。

また、渋谷区の住民グループの須永知男共同代表は「いくら説明しても不安は払拭(ふっしょく)されないので国には撤回を求める」を話していました。