平成の時代に関する世論調査で、17人いる平成の歴代首相のうち「業績を評価する人」を3人までの複数回答で選んでもらったところ、郵政民営化などを達成した小泉純一郎氏が77%とトップだった。現職の安倍晋三氏は2位で38%、竹下登氏が22%で3位だった。

 小泉氏は「自民党をぶっ壊す」と訴えて総裁選に勝ち、2001年4月に内閣を発足。北朝鮮による拉致被害者5人の帰国を実現させたほか、郵政や道路公団民営化など構造改革を進めた。

 2位の安倍氏は平成の首相で在職期間が最も長く、アベノミクスによる金融緩和政策を打ち出して雇用状況を大幅に改善させた。

 自民党支持層の評価が高かった一方、野党支持層には不人気だった。無党派層では76%が小泉氏を挙げたのに対し、安倍氏は23%だった。

 竹下氏は改元直後の1989年4月に消費税を導入。リクルート事件もあり、政権末期の内閣支持率は4%を切っていた。

 官房長官時代に平成の元号を発表し、「平成おじさん」と呼ばれた小渕恵三氏が15%で4位。省庁改革などを手がけた橋本龍太郎氏が13%で5位だった。

 自民党以外の首相では、戦後50年の首相談話を発表した旧社会党の村山富市氏が9%、政治改革を掲げた日本新党の細川護煕氏が7%だった。

 2009年から12年まで続いた民主党政権の首相では、鳩山由紀夫氏が3%、菅直人氏が4%、野田佳彦氏が4%と総じて低かった。

 さらに低い1%だったのが宇野宗佑氏、羽田孜氏、森喜朗氏の3人だった。

 共同通信社が2〜3月、平成の時代に関する郵送世論調査(3000人対象)を実施した。

ベスト5
1位 小泉純一郎
2位 安倍晋三
3位 竹下登
4位 小渕恵三
5位 橋本龍太郎

ワースト5
1位 宇野宗佑 羽田孜 森喜朗
4位 鳩山由紀夫
5位 菅直人 野田佳彦

http://www.zakzak.co.jp/soc/news/190328/soc1903280008-n1.html