https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190328/k10011864781000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_039

MRI事件 元幹部ら米側に身柄引渡し認める 東京高裁
2019年3月28日 19時56分

アメリカの債権回収会社「エムアールアイインターナショナル」の元社長ら3人がアメリカで起訴された巨額詐欺事件で、このうち、国内で身柄を拘束された2人の元幹部の身柄について、東京高等裁判所はアメリカ側に引き渡すことを認める決定をしました。

アメリカの債権回収会社、「エムアールアイインターナショナル」が、うその説明で投資を募り、日本の客、数千人から少なくとも、およそ15億ドル(日本円で1600億円余り)をだまし取ったとされる事件では、元社長のエドウィン・フジナガ被告(72)ら元幹部3人が詐欺などの罪でアメリカで起訴されています。

このうち、フジナガ元社長とともに起訴された、元幹部の鈴木順造被告(70)と、長男の鈴木ポール武蔵(40)被告は日本に住んでいたため、アメリカ側の要請を受けた東京高等検察庁がことし1月、2人を国内で拘束し、身柄の引き渡しが妥当かどうかの審査を東京高等裁判所に請求していました。

これについて、東京高等裁判所の大熊一之裁判長は「詐欺の計画の核心部分について、フジナガ元社長と共謀し犯罪行為に及んだと疑われる理由がある」として、28日までに2人の身柄をアメリカ側に引き渡すことを認める決定をしました。