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傷病兵カルテ1万人分保管、福岡
小倉陸軍、治療過程克明に
2019/4/4 18:29
©一般社団法人共同通信社

 第1次世界大戦ごろから太平洋戦争終戦直後までに小倉陸軍病院(現北九州市)に入院した傷病兵約1万人分のカルテ「陸軍病床日誌」が、福岡県筑紫野市の福岡共同公文書館に保管されていることが4日、分かった。病状や治療の過程が克明に記されており、専門家は「当時の軍の実態がうかがえる貴重な資料だ」と話している。

 日誌は1947年までの計334冊。戦後、陸軍病院が旧厚生省の管轄となった際に国が一時管理し、その後県が保管している。複写作業が終わり紙のファイルにとじられた13冊491人分は氏名や年齢を除いて全文閲覧でき、他に2417人分も一部が公開されている。