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リビア、民兵組織が空爆開始 統一政府も反攻を宣言
2019年4月8日 5:45 
発信地:トリポリ/リビア [ リビア 中東・北アフリカ ]

【4月8日 AFP】(更新)リビアの首都トリポリ近郊で7日、元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏率いる民兵組織「リビア国民軍(LNA)」が空爆を実施した。国連(UN)の支持を受ける統一政府も大規模な反攻を宣言し、衝突が拡大した。

 国連は、民間人と負傷者を避難させるため2時間の緊急の停戦を呼び掛けた。統一政府によると、衝突によりこれまで21人が死亡した。ハフタル氏が4日、LNAにトリポリへの進軍を命じて以降、対立勢力の衝突で内戦が本格化する恐れが出ている。

 LNAは国際社会からの攻撃停止の呼び掛けを無視し、最初の空爆をトリポリ近郊で実施したと述べた。

 統一政府の保健省は7日、戦闘が始まってから少なくとも21人が死亡、27人が負傷したと発表した。死者の中に民間人が含まれているかは明らかにしていない。

 LNAは6日、戦闘員14人が死亡したと発表。リビア赤新月社(Libyan Red Crescent)は所属の医師1人が死亡したと述べた。

 一方、米軍は7日、リビア国内の情勢悪化を受けて部隊を一時引き揚げたと発表した。ただ引き揚げた部隊の数には言及していいない。(c)AFP