https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190408/k10011877091000.html

東京 渋谷のスクランブル交差点の真ん中に男性が寝そべった状態のベッドを運び込んで撮影した動画がネット上に投稿され、
警視庁が道路交通法違反の疑いがあるとして捜査しています。

先月下旬、人通りが多い東京 渋谷のスクランブル交差点で、男性が寝そべった状態のベッドを別の4人が持ち上げて路上に運び、
その様子を撮影した動画がユーチューブやツイッターに投稿されました。

当時、歩行者側の信号は青でしたが、映像ではベッドに寝ている男性を撮影しようして周りに人が集まる様子や、
ベッドを持ち上げて立ち去ろうとする際に転倒して布団が散乱する様子が確認できます。

渋谷のスクランブル交差点は、多い時だと1回の青信号でおよそ3000人の歩行者が渡るということで、動画が投稿されたあと
ネット上では「迷惑で危険だ」などといった声が相次いでいます。

警視庁は、一連の行為が歩行者の通行を妨害した道路交通法違反にあたる疑いがあるとして、映像を詳しく分析するなど捜査しています。

京都市では、去年交差点の真ん中にこたつを置いて座り込んだとして大学院生が道路交通法違反の疑いで逮捕されています。


街の人は…

動画について、渋谷のスクランブル交差点近くで話を聞きました。

26歳の会社員の男性は「動画の撮影や投稿がすべてダメだとは言わないですが、危険な行為はやめて節度を持ってほしいです」と話していました。

また、ネットの動画をよく見ているという高校3年生の女子生徒は、「ふだんの生活では見ることができないことを見ることができて楽しいですが、
迷惑なことや法律に触れる可能性があることはやりすぎだと思います。ただ、動画が規制をされるとおもしろくなくなってしまうので難しい問題です」と話していました。

68歳の会社員の男性は「私たちの世代では考えられないが、今の若い子たちは『目立ちたい』という思いなのでしょう。動画を撮影・投稿する人に対して
きちんと教育する必要がある」と話していました。