三沢基地に配備された13機のF35Aのうち、4機は米国で製造され、
残り9機は日本で組み立てられた。
米国製の4機は、米国で航空自衛隊の操縦士の訓練に充てられており、
非公表ながら飛行時間は数百時間から1000時間程度とみられる。

一方、国内で組み立てられた事故機の飛行時間は280時間にすぎなかった。

新品同様の機体に不具合があったとすれば、
製造上の問題が最初に疑われる。また設計上の問題が、
たまたま当該機に現れた可能性も否定できない。

防衛省は墜落した機体とともにフライトレコーダーを海底から回収し、
事故原因を調べるが、そもそもブラックボックスの固まりのようなF35Aの
事故原因を分析する能力は日本側にはなく、米側と共同する必要がある。

仮に米側のみが分析を行うことになった場合、機体の秘匿性から、
結果だけを日本側に伝えてくる可能性さえある。
その場合、事故調査は一方的なものになりかねず、
真相にどこまで迫ったのか、日本側が知る術はないことになる。