航空自衛隊三沢基地(青森県)所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Aの墜落事故で、空自は11日、行方不明となっている操縦士は、細見彰里あきのり3等空佐(41)だと発表した。

 自衛隊や米軍などが捜索を続けているが機体の大半は水没している可能性もあり、今後、海底の捜索も検討する。

 また、空自は、事故を起こした機体が2017年6月に冷却系統のトラブル、18年8月には別のシステムの不具合をそれぞれ起こし、緊急着陸していたことを明らかにした。いずれも部品を交換して、トラブルは解消されたという。

 一方、自衛官トップの山崎幸二統合幕僚長は11日の定例記者会見で、事故機の部品などが外国軍に回収される懸念に触れ、「(墜落場所が)公海上なので他国の船などを制限することはできないが、そのような活動をしっかり監視していくことが重要だ」と述べた。

 米国などの最新技術が投入されたF35は「機密の塊」とされ、中国やロシアが関心を持っているとみられる。山崎氏は、他国軍の特異な動きについて「現在のところはない」とも語った。

2019年4月11日 23時51分
読売新聞オンライン
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