https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190412/k10011881431000.html

ウィキリークス アサンジ容疑者 米への身柄引き渡し検討
2019年4月12日 4時46分

告発サイト「ウィキリークス」の創設者で、アメリカ政府などの機密情報をインターネット上に公表したジュリアン・アサンジ容疑者がイギリスで逮捕されました。アメリカは機密情報への不正アクセスに関わったとしてすでに起訴していることを発表し今後、イギリスが身柄の引き渡しに向けた検討を進めることになります。

アサンジ容疑者は11日、およそ7年にわたって保護されていたロンドンにあるエクアドル大使館でイギリスの警察に逮捕されました。逮捕容疑は2012年に別の事件での保釈中、裁判所に出頭しなかったというもので、イギリスの警察はこのあと、アメリカからの引き渡しの要請に基づいてアサンジ容疑者を再逮捕しました。

これについてアメリカ司法省は11日、機密情報への不正アクセスに関わったとしてアサンジ容疑者をすでに起訴していることを明らかにしました。

起訴状によりますと、2010年3月、アメリカ軍の元情報分析官と共謀して、機密情報を入手するためにアメリカ政府の情報システムに侵入した罪に問われています。

元情報分析官は軍の機密情報などおよそ70万点を盗みだし、ウィキリークスに提供したとして、すでに有罪判決を受けています。アサンジ容疑者は有罪が確定すれば最長で5年の禁錮刑が科されるということです。

イギリスは身柄の引き渡しに向けて来月2日にアサンジ容疑者を聴取するとともに、アメリカから提出される詳しい資料を分析して、検討を進めることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190412/K10011881431_1904120445_1904120446_01_04.jpg