福島第一原発事故を理由にした韓国の輸入規制について、WTO=世界貿易機関は、一転して韓国の措置を概ね認める判断を示しました。宮城県内の水産関係者からも落胆やあきらめの声があがっています。
 宮城県石巻市寄磯浜で、ホヤを中心に水産物の加工販売をしている遠藤仁志さんです。日本の逆転敗訴に肩を落とします。福島第一原発事故の前、宮城県産ホヤは、約7割が韓国へ輸出されていましたが現在、韓国は、輸入を規制しています。県漁協などは、国内での消費拡大を進めていますが、原発事故以前の輸出分を補うまでには至っていません。
 日本政府の提訴を受け、WTOは2018年2月「規制は不当な差別」だとして是正を勧告しましたが、日本時間の12日未明、最終審にあたる上級委員会は「不当な差別ではない」との判断を示し日本は、事実上逆転敗訴となりました。
4/12(金) 12:34

TBC東北放送
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