https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190412/k10011882571000.html

大統領失脚のスーダン 国防相がトップに就任 混乱懸念も
2019年4月12日 22時51分

軍によるクーデターで、30年にわたって権力を握ったバシール大統領が失脚したアフリカのスーダンで、イブンオウフ国防相が当面、国を統治するとしている軍主導の評議会のトップに就任し、宣誓を行いました。

アフリカのスーダンでは、パンや燃料の値上げに反発した市民の抗議デモが続く中で、11日に軍がクーデターを起こし、30年にわたる長期政権を率いてきたバシール大統領が失脚しました。

軍を率いるイブンオウフ国防相は、選挙を2年後に実施するとする一方、それまでの間、軍が主導する評議会が国を統治すると発表し、スーダンの国営テレビは11日、イブンオウフ国防相が評議会のトップに就任し、宣誓する様子を伝えました。

一方、デモ隊は、市民が望む自由で抑圧のない社会の実現には軍ではなく、文民による政府が必要だと主張して、11日夜も、軍による夜間の外出禁止令を無視して、軍の総司令部の前での座り込みを続けていてさらなる混乱も懸念されています。