印刷・出版業界が苦境に立たされています。
チラシや本などに使われる紙が不足している上、値段が高騰し、注文に対応できないケースも出てきているといいます。
その背景には何があるのでしょうか?

岡山市南区に本社がある印刷会社、ファビオです。
チラシやパンフレット、商品のパッケージなど幅広い印刷物を、デザインから手がけています。
創業から50年あまり、かつてない事態に見舞われているといいます。
手に入る紙の量は、これまでより2割ほど減り、大口の注文などに応えられないこともあるといいます。
背景にあるのは需給バランスの崩れです。
国内の紙の生産量はインターネットの普及などにより、減少・停滞しています。
これに対し、海外への紙の輸出量は、ここ数年で急激に増えています。
供給不足に加え、物流コストの高騰などで、今年に入り、紙の値段は2割ほど上がったといいます。
先行きを不安視するのは、出版業界です。
これまで通りの価格で出版することを優先すれば、紙の種類を変える選択を迫られます。
しばらくは続きそうな、紙不足や価格の高騰です。
身近なものだけに、私たちの生活への影響も懸念されます。

http://www.rsk.co.jp/news/news_local.cgi?cat=1&;id=20190415_8
2019年4月15日(月) 19:10  RSK