>>214
これ読むといいよ

「日本産食品は科学的に安全であり、韓国の安全基準を十分クリアしているとしたWTOパネルの事実認定が、上級委員会でも維持された。」


まず、パネルによる事実判断の維持に関するコメントについては、このままではミスリーディングなので、もう少し説明がいる。
大前提として、上訴審で事実判断が維持されるのは当たり前である。
上級委員会は法律審であって(DSU17条6項)は、パネルが認定した事実を上級委員会が自発的に見直したり、
評価することは制度上あり得ない。もしあるとすれば、それはパネルの事実認定がDSU11条のパネルの責務(審査基準)に反する場合だが、
その場合も事実の正しさを検討するのではなく、パネルの事実認定の方法の妥当性を問うだけで、上級委員会自体は客観的な事実の認定を改めてやり直すことはできない。
また、今回両当事国からパネルの事実認定に関する請求は行われていない。
確かに日本産水産物の汚染水準についても上級委員会は覆していないが、上訴で争われなかったから、と明確に説明している(AB: 5.37)。

つまり、正確には、上級委員会はパネルによる日本産品の汚染水準に関する事実判断を、「能動的に肯定も否定もしていない」というべきである。

https://www.rieti.go.jp/jp/special/special_report/105.html