https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190416/k10011885621000.html

山形県鶴岡市の加茂水族館で、先月生まれたばかりのアザラシの赤ちゃんが
水槽の排水口に吸い込まれて死んでいるのが見つかりました。

水族館によりますと、15日午後2時ごろ、先月生まれたオスのゴマフアザラシが、
展示されていた水槽の底にある排水口に頭から吸い込まれて沈んでいるのを飼育員が見つけました。

排水口には網状のふたがあり、もともとはボルトで固定されていました。

しかし、2年前から、掃除のときに簡単に取り外せるようボルトを外し、くぼみにはめるだけにしていて、
15日は、何らかの理由で外れていたということです。

死んだ赤ちゃんアザラシは、体重が3週間前に生まれたときの3倍のおよそ30キロと順調に成長し、
前の日に生まれたメスの赤ちゃんとともに人気を集めていました。

水族館を訪れた鶴岡市の26歳の男性は「赤ちゃんが生まれたニュースを見ていたのでとても残念です」と話していました。

水族館は、今後、ふたをボルトで固定するなど再発防止を検討しています。

加茂水族館の奥泉和也館長は「命をはぐくむ水族館が尊い動物の命をなくしてしまったことは非常に悔しい。
二度と事故が起きないようにしていきたい」と話していました。