福岡市中央区の国立病院機構九州医療センターの救命救急センターに、元患者が寄付した2億円などで新しい設備が導入された。

 同院の救命救急センターは、福岡市西部を中心に九州一円から患者を受け入れている。開院から25年経つが、救急車の受け入れ台数は年々増えており、昨夏から再整備を始めた。センター内にマルチスライスCT装置を新設したほか、感染症患者用の治療室を2床、個室を4床増やした。

 整備費約4億円の半分は福岡市城南区の中本博雄さん(81)が昨年寄付した。会社を経営していた1996年、脳梗塞(こうそく)で右半身不随になりかけたが、同院で治療を受けて回復した。「救急車のサイレンを聞くたびに、恩返しがしたいと思っていた」という。森田茂樹院長は「寄付のおかげで、ずっと欲しくて買えなかったCTを設置できた。さらに地域に貢献したい」と話した。

 中本さんは昨年、九州大に対しても、「若い方に渡した方がお金が生きる」と、奨学金として5億円を寄付している。(渡辺純子)

2019年4月14日15時00分
朝日新聞デジタル
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