https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190418/k10011888441000.html

中国への詐欺電話 逮捕の台湾グループ「詐欺の講習も受けた」
2019年4月18日 17時48分

日本の空き家などを拠点に中国に詐欺の電話をかけていたとみられる台湾のグループの一部が「拠点になっていた千葉や山梨の住宅では詐欺の講習も受けていた」と供述していることが分かりました。警視庁は指導役をしていた仲間がいるとみて調べています。

先月、千葉県東金市や甲府市の住宅で業務として電話をかけるオペレーターをするなど在留資格以外の活動をしていたとして、いずれも台湾出身の張宇傑容疑者(21)や林佳弘容疑者(20)ら、合わせて10人が出入国管理法違反の疑いで再逮捕されました。

警視庁は空き家を買い取るなどして、中国に詐欺の電話をかけていたとみていますが、その後の調べで、男らの一部が「中国に向けて詐欺の電話をかける仕事をするよう言われ、住宅では詐欺の講習も受けていた。その中でやり取りの文書も覚えた」と供述していることが分かりました。

また、「観光という名目で入国したが、実際には報酬をもらう約束で詐欺組織のアジトでかけ子をしていた」と供述していて、住宅からはマニュアルや携帯電話が押収されたほか、だまし取る目標金額が書かれたとみられる貼り紙も見つかったということです。

警視庁は、かけ子をしていた男らを指導する立場の仲間がいるとみて捜査しています。