宮崎県都城市の住宅で、犬約60匹が室内に放棄されているのが見つかった。

 飼い主の50代の男性が行方不明となっており、男性の親族と動物愛護団体が残された犬の保護に乗り出した。

 動物愛護のNPO法人「咲桃虎(さくもんと)」(同県高原町)代表の山下香織さん(38)によると、飼い主の男性は女性と2人暮らし。3月末、住宅の大家が「用事で家に行く」と男性に電話した直後から、連絡が取れなくなったという。親族が住宅を訪れたところ、多数の犬が中にいた。4、5年前は2匹だったといい、繁殖して増えたのではないかとみられる。

 親族は都城署や保健所に相談。咲桃虎にも連絡し、10日から犬の保護を始めた。男性の行方は署が捜している。

 えさは与えていたとみられるが、やせ細って弱っている犬もいた。室内は犬のふんなどで、不衛生な状態だったという。

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