日本水泳連盟は、選手への発言などがパワーハラスメントにあたるとして競泳の元日本代表コーチを3年間の資格停止処分としました。
コーチは処分を不服としており、連盟は事実関係を詳しく調査した上で最終的な処分を決めるとしています。

処分されたのは、神奈川県内のスイミングクラブに所属する萱原茂樹コーチ、45歳です。
日本水泳連盟は萱原コーチが所属クラブで指導する選手の保護者からの訴えを受けて、連盟の倫理委員会と外部の弁護士3人で作る第三者委員会で調査しました。
その結果、萱原コーチの選手への発言などは、倫理規定で禁じるパワーハラスメントにあたると判断し、先月、3年間の資格停止処分を出しました。
関係者によりますと、被害を受けた選手は萱原コーチから「練習に来るな」とか「死ね」などと言われたということです。
また萱原コーチは、同じ内容のメッセージを選手にSNSで送ったり、進路をからかったりもしたということです。
萱原コーチは、去年12月に中国で開かれた短水路の世界選手権で日本選手団のコーチをつとめるなどしましたが、今回の処分により連盟が主催する代表合宿や日本選手権などの大会で選手を指導することができなくなりました。
一方、萱原コーチは所属クラブで一部の選手の指導を続けていて、今回の処分を重すぎるとして不服を申し立てています。
水泳連盟は第三者委員会で再度、事実関係を調査した上で最終的な処分を確定することにしています。

04月23日 20時18分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190423/1050005881.html