広島中3いじめ自殺、当時の校長「戒告に相当」 市教委が発表

 広島市佐伯区の市立五日市観音中で2017年7月、3年生の女子生徒(当時14歳)がいじめが原因で自殺した問題で、市教委は26日、既に退職した当時の男性校長(58)について「被害者の視点に立って対応せず重大事態の発生を防げなかった」などとし、懲戒処分である戒告に相当すると発表した。当時の教頭や担任ら4人は、法律上の処分ではない訓告などとした。

 当時の校長は昨年3月末に自主退職したため、実際の処分はできない。他の4人の処分内容は、女子生徒が1〜3年時の女性教頭(54)と男性教頭(55)が文書による訓告で、担任だった男性教諭2人(59歳と33歳)は厳重注意。処分理由について市教委は「教頭はいじめに対応するための意見具申、教職員への指導が不十分。教諭はいじめを認知すべき立場なのに対応が不十分だった」としている。

 女子生徒は17年7月、校舎から転落して死亡した。市教委の第三者委員会が昨年末、いじめが主な原因の自殺だったとする調査報告書を発表。女子生徒への嫌がらせ行為をいじめと認識しないなど、学校側の問題点を指摘していた。【寺岡俊】

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4/26(金) 22:48配信 毎日新聞