新たに即位した天皇陛下は午前10時半から皇居 宮殿で歴代天皇に伝わる三種の神器のうちの剣(つるぎ)と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀(けんじとう しょうけい)」に臨まれました。

「剣璽等承継の儀」は即位に伴って国事行為として行われ、天皇陛下が午前10時半に宮内庁の幹部の先導で皇居 宮殿の「松の間」に入られ、始まりました。

前回の代替わりでは昭和天皇の崩御を受けて上皇さまはモーニングに喪章をつけられましたが、今回、天皇陛下はえんび服に最高位の勲章の「大勲位菊花章頸飾(だいくんい・きっかしょうけいしょく)」をつけて臨まれました。

皇族の出席者は平成の代替わりの時と同様、成年の男性皇族に限られ、皇位継承順位1位の「皇嗣」となった秋篠宮さまと、常陸宮さまが出席されました。

一方、安倍総理大臣など三権の長や閣僚などの参列者には、男女の区別がなく、初めて女性として片山地方創生担当大臣が参列しました。

儀式では、天皇陛下の側近の侍従たちが三種の神器のうちの剣と曲玉、それに、国事行為の際に印(いん)として使う国璽(こくじ)と御璽(ぎょじ)を携えて入り、「案」(あん)と呼ばれる台の上に置きました。

そして侍従たちが再び剣と曲玉を台から持ち上げると、天皇陛下は剣と曲玉を携えた侍従とともに「松の間」を退出され、5分ほどで儀式が終わりました。皇族方も続いて退出され、国璽と御璽を持った侍従も退出しました。

天皇陛下はこのあと午前11時10分から、皇后になられた雅子さまとともに即位後初めて国民を代表する人々と会う「即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)」に臨まれます。

2019年5月1日 10時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011902891000.html?utm_int=news_contents_news-main_001