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ビジネス
2019年5月3日 / 23:30 / 20分前更新
ドル下落、雇用増より賃金伸び悩みに注目=NY市場
Reuters Staff

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、4月の米雇用統計で雇用者数は予想を上回って増加したものの、賃金の伸び悩みが確認されたことでドルが主要通貨に対して下落した。

労働省が朝方発表した4月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が26万3000人増と予想の18万5000人を上回って増加したほか、失業率は3.6%と、1969年12月以来約49年ぶりの水準に改善した。一方、時間当たり賃金は前月比0.2%増、前年比3.2%増と伸びが抑制されたほか、平均週間労働時間は前月の34.5時間から34.4時間に縮小した。

アナリストは時間当たり賃金の伸びが前月比0.2%にとどまったこと、また労働参加率が低下したことで一部ドル売りが見られたと指摘。クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「こうした軟調な結果は、すでに膨れ上がっているドル買い待ちを一段と積み上げる理由にはならなかった」と述べた。

米供給管理協会(ISM)の4月の非製造業総合指数(NMI)が前月比0.6 ポイント低下の55.5と17年8月以来の低水準を付けたことも、ドルの売り圧力となった。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.32%安の97.521。週初からの下落率は約0.5%となる。
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NY円、111円前半
2019/5/4 06:48
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 【ニューヨーク共同】3日のニューヨーク外国為替市場の円相場は午後5時現在、前日比41銭円高ドル安の1ドル=111円05〜15銭をつけた。ユーロは1ユーロ=1.1199〜1209ドル、124円37〜47銭。

 朝方発表された米雇用統計で賃金上昇率が予想を下回ったことを受け、米長期金利が低下。ドルを売って円を買う動きが優勢となった。

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