寝たきりの母親を放置し死亡させた容疑 40歳息子を逮捕 岡山

 寝たきりの母親を放置し死亡させたとして、岡山県警玉島署は9日、同県浅口市鴨方町鴨方の会社員、井上芳康容疑者(40)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、自宅で寝たきり状態だった母親の無職、弘惠さん(76)に介助や医師の治療を受けさせるなど必要な措置をせず放置し、2月22日、急性心筋梗塞(こうそく)で死亡させた、とされる。

 玉島署によると、「母を病院に連れて行かず、身の回りの世話をしなかったことで死なせたことは間違いない」と容疑を認めているという。
 弘惠さんは井上容疑者と2人暮らし。
 9年前に脳梗塞で入院した後、投薬やリハビリのために通院していたが、約1年前から通院記録がなく、寝たきりだったという。【松室花実】

毎日新聞2019年5月9日 11時54分(最終更新 5月9日 12時17分) 
https://mainichi.jp/articles/20190509/k00/00m/040/104000c