5/10(金) 5:49配信

 【ワシントン=黒見周平】トランプ米大統領は9日、米国への対決姿勢を強めるイランに対し、「私に連絡をよこし、(対話の)席に着くべきだ」と呼びかけた。米政府が派遣した空母打撃群はスエズ運河を通過し、紅海に入ったとみられる。経済制裁や軍事的な圧力を強める中での対話要請が緊張緩和につながるかは不透明だ。

 トランプ氏はホワイトハウスで、「我々は公正なディール(取引)ができる。イランには、ただ核兵器を持たないでほしいと考えており、求めていることはそんなに多くない」と記者団に語った。

 そのうえで、「米国が核合意を離脱して以来、イラン経済は大変だ。良い状況に戻れるように手助けもできる。イランを傷つけようとは思ってはいない」とも指摘した。

 トランプ氏の発言は、核合意に代わる新たな合意に向け、イランとの協議に意欲を示したものとみられる。

 トランプ氏は、オバマ前米政権で核合意交渉を担当したジョン・ケリー元国務長官について、「イランに私へ連絡しないように言っている。法律違反であり、訴追されるべきだ」と持論を展開する場面もあった。

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