交差点での事故が後を絶ちません。滋賀県では保育園児2人が車同士の事故に巻き込まれて死亡しました。札幌市内で先月発生した死亡事故も交差点が絡む事故でした。いずれも車が右折する際に起きています。札幌の事故現場から交差点に潜む危険を取材しました。

歩道に乗り上げフロントガラスに大きなヒビが入った軽乗用車。滋賀県大津市の交差点で、8日起きた事故です。右折しようとしていた乗用車が軽乗用車と衝突、軽乗用車はそのはずみで信号待ちをしていた保育園児らの列に突っ込み、園児2人が死亡しました。
交差点で右折する際の悲惨な事故は道内でも起きています。4月29日未明、札幌市中央区の交差点で横断歩道を歩いていた保育士の夏見柚衣さん23歳が、タクシーと軽乗用車の衝突事故に巻き込まれて死亡しました。
事故の現場は札幌市中心部、創成川沿い「石狩街道」の交差点です。北上する軽乗用車が交差点で右折し、直進して次の交差点に向かいます。ここで赤信号を無視しました。結果、タクシーと出合い頭に衝突し、はずみで横断歩道上にいた夏見さんをはねたのです。この交差点では今回を含め、過去5年で4件の事故が発生。なぜ、このような事故が起きてしまうのでしょうか。実際に運転して、車の経路をたどってみました。
(宮崎記者リポート)
「青信号に変わりましたので右折します」
右折してすぐに見えてきたのは。

(宮崎記者リポート)
「前方赤信号、そして停止線があるため、まっすぐ進むことはできません」
この交差点には、およそ30メートルの間に2つの信号が並んでいます。つまり2つの交差点が並んでいるんです。交通安全アナリストの月居さんは、一般的な交差点との違いを指摘します。
(月居 吉彦さんは)
「ここの場合は二つの交差点、そのことを認識していない人は赤信号を見ていても行ってしまうという可能性がある」
しかし、2ブロック先の別の交差点は。信号が青矢印に変わり、右折すると。

(宮崎記者リポート)
「目の前、赤信号ですがそのまま直進できます」
こちらは1つの交差点になっています。同じ石狩街道の交差点で、右折した後の通行方法に違いがあったのです。このような違いが生じたのは、道路の幅が理由の一つだと月居さんは推測します。
(月居吉彦さんは)
「この間の遊歩道が長いからでしょ。車線幅が比較的小さいので、別々の交差点としてコントロールしたんだと思います」
9日午後、警察などが事故があった交差点の調査を実施しました。

(札幌中央警察署 渋谷肇 交通第一課長は)
「赤信号を見落とした可能性があるので、そういったことを防止するためにどうしたらいいかを検討し、停止位置を明示する看板を設置することを検討しました」
交差点によって異なる右折方法。わかりづらい実態がそこにはありました。

5/10(金) 20:36
STVニュース北海道
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00000439-stv-hok
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