https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44750110T10C19A5L91000/

MTG、不適切会計の可能性 中国子会社で
2019年5月13日 23:35

トレーニング機器「シックスパッド」などを手掛けるMTGは13日、中国・上海の全額出資子会社「MTG上海」で不適切会計の疑いが判明したと発表した。5月10日に2018年10月〜19年3月期(上期)の連結決算を発表した後、監査法人トーマツから指摘があったという。

MTG上海が19年1〜3月期にかけて取引先の小売り2社に行った取引で、売り上げの認識基準について指摘を受けた。当初、MTG上海が採用していた基準とは異なる会計処理をした可能性があるという。

14日にも記者会見を開く予定としている。今後、第三者委員会を設置して詳細を調査する。再発防止策も検討する。

MTGは美容ローラー「リファ」の売り上げが落ち込み、18年10月〜19年3月期の連結純利益は5300万円と、37億円だった前年同期から急減。売上高は13%減の246億円だった。

19年9月期通期の業績見通しはすでに3月に下方修正している。純利益は前の期比9割減の6億2000万円、売上高は16%減の510億円を見込んでいる。MTG上海の売上高は18年9月期実績で60億円強だった。