週明け13日のニューヨーク株式市場は米中の貿易交渉をめぐって、中国が報復のための関税引き上げを発表したことなどからアメリカや世界経済への影響は避けられないとして、ダウ平均株価は先週末に比べて600ドル以上の大幅な値下がりとなりました。

13日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は先週末に比べて617ドル38セント安い、2万5324ドル99セントでした。率にして2.3%を超える、大幅な値下がりとなりました。

この日のニューヨーク市場の取り引きは米中の貿易交渉をめぐって、中国が報復として、アメリカからの600億ドル分の輸入品に最大25%の関税を上乗せすると発表した直後に取り引きが始まりました。

このためアメリカや世界経済への影響は避けられないとして、航空機大手のボーイングや、IT大手のアップルなどの銘柄が大きく売られ、ダウ平均株価の下げ幅は、一時700ドルを超えました。

市場関係者は「交渉の次の日程が固まらない中で、両国の対立が激しさを増している。どれほどの影響が出るか見通せず、先行きに対する不透明感が一段と強くなっている」と話しています。

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