https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190515/k10011916601000.html

横浜市教育委員会が、公立中学校で生徒が昼食をとる時間を初めて調べたところ、
昨年度は9割の学校が「15分」で設定していたことがわかりました。教育委員会は、
食育や成長の観点から足りないとして、時間を伸ばすよう改善を求めています。

横浜市では中学校の保護者から「子どもの昼食時間が短い」という指摘が増えているため、
教育委員会が、市内すべての公立中学校と義務教育学校、148校を対象に初めて昼食時間を調べました。

その結果、昨年度、各学校の昼食時間は、準備時間はほとんどが5分で、昼食をとる時間は
全体の9割に上る135校が「15分」だったことがわかりました。

残りの13校も「20分」でした。

教育委員会によりますと、各学校で長年、続いているとみられ、時間の確保が難しいという声が
現場から上がっているということです。

文部科学省は、昼食の参考となる給食の指導について示した手引きの中で、時間の目安は明示していませんが
「楽しく会食する時間で、ゆとりある落ち着いた雰囲気で食事ができる環境づくり」を求めています。

横浜市教育委員会では、生徒の食育や成長の観点から改善を求めていて、一部の学校はこの春から
5分延長していますが、8割近くが今年度も「15分」のままだということです。

横浜市教育委員会の木村典明首席指導主事は「中学生は特に成長が盛んで、望ましい食習慣を身につける
大切な時期なので、引き続き昼食時間の十分な確保を求めていきたい」と話しています。