兵庫県の西上三鶴(にしうえ・みつる)教育長(59)が同県尼崎市で16日にあった県小学校長会総会で、県教育委員会の課長職に今春就いた女性職員について「見た目は女性だが、心は男性」という趣旨の発言をしていたことが20日分かった。
女性の人権軽視と受け取られかねないとして、出席者の一部が批判。
西上氏は20日に校長会側へ謝罪し、神戸新聞社の取材に「誰からも信頼される人柄を強調したかったが、表現が不適切だった」としている。

県教委などによると、問題となった発言は来賓あいさつの一部だった。
西上氏の退席後、会場で出席者から「セクハラではないか。見過ごせない。真意をただすべき」と問題視する声が上がった。
校長会幹部が20日に県教委を訪れ、西上氏から謝罪を受けたという。

西上氏は取材に「『女性』というキーワードだけで課長に登用したわけではなく、能力や魅力を伝える意図だったが、言い方が好ましくなかった。真摯(しんし)に反省している」と話した。

西上氏は企画財政局長や阪神南県民センター長、企画県民部長などを経て2018年4月から現職。
(佐藤健介)

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