元実習生“不当に帰国”で提訴

技能実習生として県内の事業所で働く予定だったインドネシア人の男性が、受け入れを仲介する監理団体から実習前の研修中に日本語が上達しないことを理由に不当に帰国させられたとして監理団体などに賠償を求める訴えを広島地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、技能実習生として去年1月に来日し東広島市のかきの養殖を行う事業所で働く予定だったインドネシア人のリキ・アムルーラさん(26)です。
訴えによりますとアムルーラさんは、実習前の研修中に、受け入れを仲介する監理団体から日本語が上達しないことを理由に帰国させられたとしています。
この際「帰国して日本語を学んでから日本に再入国する」とした誓約書を渡され、サインしましたが、およそ2か月後にインドネシアを訪れた担当者から「二度と日本には行けない」と伝えられたということです。
厚生労働省などによりますと実習生は、危険な業務に関わる場合などを除き、日本語が上達しないことを理由に本人の意思に反して帰国させることはできないということです。
アムルーラさんは、不当に帰国させられたとして、監理団体と事業所に賃金や慰謝料など700万円あまりの賠償を求めています。
一方、広島市にある監理団体、中亜国際協同組合は「本人が希望すれば研修を継続したが、一時帰国したいという本人の意思を尊重した。再び来日することは可能で、帰国に至る手続きは正当だった」としています。

※ソースに動画あります
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190523/0004447.html
05月23日 12時34分