ベンツが大破 時速120km超でタクシーに衝突か…乗客ら4人死亡 5ヶ月経ちIT企業元社長逮捕
東海テレビ 05月28日 17:27
http://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=85407&;date=20190528

 去年12月、三重県津市の国道で猛スピードのベンツがタクシーに衝突し、4人が死亡するという事故がありました。ベンツは120キロを超えるスピードで走行していたとみられ、警察は元会社社長の男を危険運転致死傷の疑いで逮捕しました。

 右側の車線を猛スピードで追い越していく白のベンツ…。これは三重県津市の国道23号線を走る車のドライブレコーダーの映像の様子です。映像をよく見ると、その後ブレーキランプが点灯…この時、事故が起こったとみられます。

 フロント部分がつぶれたベンツ、そして大破したタクシー…。衝撃の大きさを物語っています。

 事故から5カ月、ベンツを運転していた男が危険運転致死傷の疑いで逮捕されました。

(リポート)
「午前8時半です。男が乗ったとみられる車が三重県警津署に入ります」

 逮捕されたのは、津市白山町に住む元会社社長の末広雅洋容疑者(56)。

 去年12月29日の午後10時頃、津市本町の国道23号線で猛スピードでベンツを走行させ国道を横切ろうとしたタクシーに衝突。乗客3人と運転手を死亡させ、もう1人の乗客にも大けがを負わせた疑いがもたれています。

 5月15日、三重県警は事故があった現場付近をおよそ4時間にわたって封鎖。水をまき雨で道路がぬれていた事故当時の状況を再現し、末広容疑者が乗っていた同じ種類の車を使って実況見分しました。

 現場の法定速度は60キロ。捜査関係者によりますと、末広容疑者はそれを大幅に超える120キロ以上のスピードで運転していたとみられています。

 警察は衝突を回避しようとしても車を制御できないスピードだったと判断し、過失致死傷より罰則の重い危険運転致死傷容疑を適用しました。

 改めて、ドライブレコーダーの映像をみてみると、120キロ以上のスピードとみられるベンツは、一瞬で通り過ぎていきます。この映像に町の人は…。

女性:
「すごいスピードですね。怖いですよね」

女性:
「『あっ』と一瞬でしたよね。怖いです、もうゾッとしますね」

男性:
「120キロなんて考えられませんね。よっぽど急いでいたのか、急いでいても自分だけじゃないのでね」

 末広容疑者は当時、津市に本社のあるIT企業の社長を務めていて、会社から自宅に帰る途中でした。

 調べに対し、事故を起こしたことは認めたうえで「速度についてはよく覚えていません」と容疑を一部否認しています。

(最終更新:2019/05/28 17:36)