2019年5月29日 7時14分
読売新聞オンライン

 児童らを次々と殺傷した直後に自殺した岩崎隆一容疑者は、現場から4〜5キロ離れた川崎市麻生区の一軒家で、高齢の親族夫婦と3人で暮らしていた。

 近所づき合いはなく、早朝にコンビニ袋を持って帰宅する姿が時々、目撃されていたが、あいさつを交わすこともなかったという。

 住民や知人によると、岩崎容疑者は40年近く前に親族宅に引き取られた。地域の小、中学校に通ったが、同級生だった男性(51)は「おとなしくて目立たなかった。友達と話しているところも見た記憶がない」。

 一方、激高する場面を目の当たりにした住民もいる。70歳代の主婦は、少年時代の岩崎容疑者に、「(飼い犬の鳴き声が)うるせえんだよ。ぶっ殺してやろうか」と激怒された恐怖を今でも覚えている。40歳代の女性は1年ほど前の早朝、インターホンを何度も押され、「庭の木が道にはみ出していて、目に当たった」と約30分間、どなられたという。

 この女性は28日午前7時頃、自宅前で岩崎容疑者と顔を合わせた。黒色の半袖シャツとズボン姿で、リュックサックを背負っていた。「おはようございます」とあいさつをしてきて、走り去ったという。女性は「声をかけられたのは初めてで、何かおかしいと感じたが、まさか、こんな事態になるなんて……」と動揺していた。

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