28日、川崎市でスクールバスを待っていた小学生らが包丁で刺され2人が死亡、17人がけがをした事件を受け、川崎市が29日、記者会見を開いています。

市 容疑者の親族と介護に関し相談 本人とは接触なし

川崎市は29日、記者会見を開き、おととし11月からことし1月にかけて岩崎隆一容疑者(51)の親族から、面談で8回、電話で6回、相談を受けていたことを明らかにしました。

相談は、岩崎容疑者と同居していたおじやおばが高齢となり、今後、介護ヘルパーを導入するにあたってのもので、岩崎容疑者と親族の間でほとんどコミュニケーションがなかったため、外部のヘルパーが家の中に入ったときの対応などについて助言していたということです。

一連の相談の中では岩崎容疑者本人と市側の接触はなかったということです。

おじやおば「あまり刺激したくない」

川崎市の会見によりますと、岩崎隆一容疑者(51)は川崎市麻生区の自宅で、おじやおばとともに3人で暮らしていたということです。

一連の相談では、おじやおばから岩崎容疑者について「あまり刺激したくない」という意向が市側に示されていたため、市は自宅ではなく、麻生区役所の会議室や電話などを使って相談を受けていたということです。

市は家族の状況を確認したうえで、去年6月から岩崎容疑者のおじやおばに対する訪問の介護サービスを開始していたということです。

2019年5月29日 14時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190529/k10011933671000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001