中国政府は1日、米国からの輸入品600億ドル(約6兆5千億円)分への追加関税率を従来の最大10%から最大25%に引き上げた。液化天然ガス(LNG)や食料品、衣料品など5140品目と広範に及ぶ。米国が中国からの輸入品2千億ドル分に対する追加関税率を引き上げたことに対する報復措置で、応酬激化による両国経済への悪影響は必至だ。

 中国政府によると、25%の追加関税が課されるのがLNGなど2493品目、20%が1078品目などとなっている。

 トランプ米政権は制裁関税のほか、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する部品の禁輸措置を取るなど締め付けを強めている。

 これに対し中国商務省は、製品の供給停止などで中国企業の利益を損ねる「信用がおけない」外国企業をリスト化し、けん制する方針を打ち出した。



産経新聞 2019.6.1 08:37
https://www.sankei.com/economy/news/190601/ecn1906010014-n1.html