https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48578422

便利さと引き換え、「要注意人物」登録迫る 監視国家・中国のSNS
2019年06月10日

スティーヴン・マクドネル中国特派員

中国の騰訊(テンセント)が提供する「微信(ウィーチャット)」はSNSであり、電子決済サービスであり、デートアプリであり、スポーツチームの管理ツールであり、ニュース配信サービスでもある。言うなればツイッターとフェイスブック、グーグルマップ、ティンダー、アップルペイがひとつになったウェブサービスだ。その一方で、中国政府がソーシャルメディアを管理するための強力な武器にもなっている。

私はたったいま、微信のアカウントを凍結されてしまった。これを解除するにはジョージ・オーウェル的管理社会らしい段階を踏まなくてはならない。
読者の中には、なぜ私がこの段階を逐一説明するのか疑問に思う人もいるだろう。

ひとつには、北京での生活には微信が必要不可欠だからだ。もうひとつの理由は、私がこの記事を書いているのは、アカウントを復活させるために顔写真や声といった個人情報を要注意人物リストに登録するという経験をしたからだ。

私は、1989年6月に天安門広場に集まった学生による抗議デモを排除するため人民解放軍が国民に銃を向けてからちょうど30周年に当たる日に、香港で行われた大規模な追悼集会を取材していた。
(リンク先に続きあり)

https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/D794/production/_107288155_image2-2.png